Interview 01 | イタリア自動車雑貨店 様



はじめに


東京四谷。新宿通り沿いにひときわ目立つ"イタリア自動車雑貨店"があります。20歳の時にアルファロメオに乗り、イタリア車の魅力に取り付かれ、1年ほど語学留学のためイタリアへ。現在は"イタリア自動車雑貨店"の店長としてご活躍され、ホームページではご自身のイタリアでの経験をコラムとして連載されています。
1995年、"イタリア自動車雑貨店"様がオープンされて以来、イタリア自動車に絞った豊富な雑貨の品揃えで、マニアの心をぐっと捉えつづけています。現在では約5倍の広さの新店舗に移転されて、ますます充実した品揃えで幅広い客層を迎えていらっしゃいます。今回ご多忙の中、弊社のインタビューに快く応じていただきました。


もっと深いものを知ってもらえるような窓口というか「扉のようなもの」になればすごくいいなと思っています。









 
当社インタビュアー:
WEBサイトを拝見して、山崎さんのコラムを見つけまして、面白いなあと思いながら読破しました。山崎さんは、留学されていたそうですが、今でもイタリアに行かれているんですか?

山崎店長:
この店の仕事とは関係ないのですが、イタリアには合計すると1年半ぐらい滞在したことがあります。はじめの1年は語学留学で行っていました。あとは観光目的とかもあります。以前はクラシックカーの輸入をちょっとやっていました。それらが現在やっている事に役立っています。イタリアには社長が年に数回、商品を仕入れに行っています。それはこのお店ができてから現在も続けていることです。僕はこの店に来てまだ1年なんですよ。で、まだ「この店の仕事で」ということでイタリアには行ったことはないのですが、来年ぐらいから社長がやってきた仕事を徐々に引き継いでいきたいと思っています。








 
当社インタビュアー:
数ある外車の中でイタリア車にこだわって店舗を展開されておられますよね。日本では、フランス車やドイツ車なども人気がありますが、イタリアにこだわる理由とは何でしょうか?また、心がけていることは何でしょうか?

山崎店長:
これは僕自身が思っていることなんですけど、イタリアが好きというのがありますし、僕は二十歳の時にアルファロメオに乗って、それでイタリアに興味がわいたんですよ。それがたとえばほかの国の車、ドイツやフランスなどの車に乗ったとき、はたしてその国に興味がわくかというと、僕自身は「ん?」と思うんですよね。
イタリアというと「食べるものがおいしい」とか、「ファッションとか車がかっこいい」とか、そういう表面的な紹介のされ方をされていることが多いですし、僕自身もそういうところから入ったんですけど。実際にイタリアに住んでみて感じたこととか、思っていたけどこうじゃなかったというふうなことを、こういうお店をやりながら伝えていきたい、と思っているんです。


実際にイタリアに住んでみて感じたこととか、思っていたけどこうじゃなかったというふうなことを、こういうお店をやりながら伝えていきたいと思っているんです。

当社インタビュアー:イタリア自動車様のホームページは、普通のショッピングサイトに比べると、商品の充実度もそうですが、コラムがかなり充実していますよね。

山崎店長:
これは社長も同じ考えだとおもうんですが、物を売るだけじゃなくて、「僕たちが思うイタリア」を、コラムなどでいろいろ紹介しています。それがコンセプトみたいなものです。
社長はもともと「NAVI」という車雑誌の編集員でしたので、あのウェブサイトを、ただのショッピングサイトではなくて「ホームページを雑誌をめくるような感じにしたい。」というようなアイデアが生まれたと思うんです。うちのホームページを見てもらえばわかるのですが、実際おもしろいと思うんですよね。

当社インタビュアー:ええ、おもしろいですね(笑)

山崎店長:
何かイタリアのことで検索されていて、自動車に関係なくうちのサイトを知って、「ああこの記事おもしろいな!」と思ってもらえたら、もうそれはすごくうれしいですね。僕自身がそうだったように、自動車というのはきっかけなのですが、イタリアという国とか、イタリアの人はどうなのか、もっと深いものを知ってもらえるような窓口というか「扉のようなもの」になればすごくいいなと思っています。


なんかこう吸い込まれるようにスーッとお店の中に入っていくんですよ。

当社インタビュアー:
移転前は四谷のちょっと入った違う所にあったそうですね?山崎さんは移転前のそのころから働いていらっしゃいますか?




 
山崎店長:
僕はほんの数日間しかいなかったんですけど。ほんとに狭くて今の4分の1とか5分の1というスペースで営業をずっとやっていました。もう本当にせまくて、お客さんが何人か入ると通れない(笑)。逆にこういう表通りに出てきて、マニアの方とかは「あの隠れ家みたいな感じがよかった」と。「宝物をそこで探すようだった」とおっしゃる方もいます。でも、あの大きさで、あのたくさんの品ぞろえで、ちょっとあれが限界だったんじゃないかなと思います。
品ぞろえ的には、移転後の今のほうがもちろん増えているのですけど、大半の物が移転前の店舗に入っていたんですよ。引っ越しした時びっくりしたんですけど。

当社インタビュアー:
新しい場所に移転されて1年になりますが、来店するお客様からの反応や変化はありましたか?

山崎店長:
このお店に移って、僕がすごくよかったと思うのは、お客さんの層がかなり幅広くなったということですね。サラリーマンの方がお昼に来られることも多いですし、女性のお客さんがかなり増えたんですよね。パッと外から見て「きれいだな〜」というので入って来られて、「あっ、車関係のお店なんだ」とわかって、でもなんかきれいだから、おもしろいなと思って(そのまま)入って来られたり。女性のお客様は彼氏にプレゼントをする物を買おうとか、そういう方が増えていますね。 僕が一番いいなと思うのは、外に出ていて(見ていると)、通りすがりのお客さんの方とか、サラリーマンの方とかが、店の前で立ち止まるんですよ。で、なんかこう吸い込まれるようにスーッとお店の中に入っていくんですよ。そういうのを見ると「この店、ここに移ってきてよかったな」と思います。


これだけきれいなお店をつくっていただいて、自分たちも楽しんで仕事ができるようになりました。

当社インタビュアー:
さっき私がエントランスから入ってくる時に、外の椅子におばあさんが荷物をヨッコイショと載せて一息ついてました。

山崎店長:
はいはい。そういう方もいらっしゃいます。
あと外国人のお客様なんかはすごく喜んでいますし。で、コーヒーの「 illy 」っていうステッカーがあって、コーヒーショップだと思って入ってくる人とかいますよ(笑)

当社インタビュアー:
実際にこちらではコーヒーをお出ししているんですよね?

山崎店長:
ええ、そうですね。商売としてではなく、来ていただいたお客様のために、一応ユニセフに募金をしてもらって、楽しんでいただくためにコーヒーをお出しするということをやっています。

当社インタビュアー:
一杯50円でもいいんですよね?

山崎店長:
ええ。だからもう奉仕させてもらっているという感じですかね。それでは商売になっていないんですけど「ここにくればイタリアの本物のコーヒーが飲める」みたいな感じで出してはいます。

当社インタビュアー:
移転されてお客様の反応は変わったと思うのですが、実際に働いている方の変化といいますか、何か変わった点はございますか?




 
山崎店長:
そうですね。以前の狭い所で実際に作業していた時は道路に出たりとか、ビルの階段の踊り場とかで作業していたのが、もうお店の中でできますし、在庫なども片づけるスペースもありますし。移転前は梱包もずっと外でやっていて、雨が降ると雨の中でやっていたり、寒かったら寒いで、暑かったら暑いというのがなくなりました。あと、パソコンを使った作業をする時などにきちんと自分の机で、座って仕事できるようになりました。まあ、お店側のことですけど。あとはやはり、これだけきれいなお店をつくっていただいて、自分たちも楽しんで仕事ができるようになりました。品物も前の店などでは本当に探し出さないとなかったものが、けっこう目につくように出せたりとか。

当社インタビュアー:
この売場で一番お気に入りの場所というのは?

山崎店長:
みんなそれぞれあると思うんですけど、僕が好きなのはエンブレム(のコーナー)とか、あとは本(のコーナー)ですね。この本棚に並んでいるほとんどが、イタリアから直接持ってきた物なんですよ。イタリアの自動車に限って、これだけの書籍をそろえている所というのは、あまりないんじゃないですかね、いろいろ見て回ったわけではないのですけど。


当社インタビュアー:
イタリアでもこんなにないんじゃないですか? 実際。

山崎店長:
そうですね。自動車の書籍店あるんですけど。まあ、もちろんこれよりはたくさんありますけど「イタリア車だけに限って」ということであれば、これでもかなりのものだと思うんですよ。
もっとどんどん出していきたいとは思っているんですよ。
まだちょっと「何がどういう本であって」というのがわかりにくいので、これからどうやって「うんと多くの方に見ていただくか」というのが課題なんです。

当社インタビュアー:
どちらかというと、立ち読みをするというイメージではないですよね。

山崎店長:
ないですね、はい。見本でとっているイタリア車関連の書籍は内容を見られるようにしているんですよ。一応、興味があるお客様には中を開けてご覧いただいているのですが。でも、こういう書籍はけっこう高価で写真が多いので、ビラビラめくってしまうと商品としてもう使えなくなってしまうので、それでですね、1つ、書籍をわかりやすくするために、うちはホームページで紹介させているものを、こういうふうに付けさせてもらっているんですよ。白黒なのですが、「本のダイジェスト」という感じで写真が載っていて、紹介の文が載っています。こういうのをやっているのは、あまりないんじゃないですかね。

当社インタビュアー:
(ランチアデルタの本を見て)デルタにはちょっと弱いんです。

山崎店長:
弱いんですか(笑)

当社インタビュアー:
あのデルタのカクカクした形とか、パンダのカクカクした形が、たまらなく好きなんですよ(笑)

山崎店長:
そうですか(笑)

■インタビューを終えて


とても暑い日だったのですが、店内でおいしいアイスコーヒーをいただきました。最後はインタビューの仕事も忘れくつろいでしまいました。
イタリア自動車雑貨店様を訪れて非常に強く感じたことは、自由なイタリアという印象です。来店した人は、自分のペースでおのおのの楽しみ方ができるという懐の広さと奥の深さを感じました。
今回オフィスではなく店舗のデザインでしたが、翔栄クリエイトのオフィスデザインを店舗に適用する好例だったのではないでしょうか?
今後も私たちがオフィスデザインを手がけた企業を、レポートしていきたいと思います。


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