Interview 13 | ブロンドール株式会社 様



はじめに


レッグウェア業界にて、「 ルーズソックス( 流行語大賞 ) 」や「 カラータイツ 」といった爆発的なブームを生み出してきたブロンドール株式会社様。 2012年4月、事業拡大のため代表取締役社長に會田様が着任。ブランド拡大の足掛かりとして株式会社翔栄クリエイトとともに、オフィス移転プロジェクトを立ち上げました。
今回は弊社河口が會田社長とオフィス移転プロジェクトを振り返ります。

【 1 】 會田社長着任当初のブロンドールとその課題

スタイリストさんが申し訳なさそうに商品選定をされる姿を見る度に、私は本当に心が痛みました。(會田社長)

弊社河口:
本日は宜しくお願い致します。もう早いもので、オフィス移転より約半年、會田社長とお会いしてからはもう1年半近く経ちましたね。

會田社長:
そうですね、翔栄クリエイトさんのセミナーでお会いしたのが、昨年の6月でしたから。

弊社河口:
會田様がブロンドールの社長としてご着任されたのは昨年4月だったと思いますが、まずその時の状況はいかがでしたか。


( 會田社長 )


 
會田社長:
そうですね、社内コミュニケーションに課題を感じました。オフィスは3フロアに分かれておりフロアの行き来は階段でしたから、部署間のやり取りは内線電話を使っていたんですね。4月の着任時にそれを見て、真っ先に内線電話を禁止にしましたね(笑)。また社内が見えにくいことで、今起きていることを把握しにくいことも難点でした。
さらにいわゆる会議室がなく、ショールーム内の商談セットにて会議を行っていましたから、商品を見にいらしたスタイリストさんのすぐ横で会議をしているわけですよ。申し訳なさそうに商品選定をされる姿を見る度に、私は本当に心が痛みました。
「オフィスも変えないと、これでは事業拡大はできない」と思ったんです。そして快適なオフィス環境とブランド発信力を持ったショールームを設ける事によって、社員に対して「ブロンドールの拡大は必ず出来る」という私のメッセージを形として示したかったんです。

弊社河口:
なるほど、なるほど。

會田社長:
ちょうどそんな事を思っていたタイミングで、御社からセミナーの案内をいただき、ピタッとはまったわけです。

【 2 】 ブロンドールと翔栄クリエイトの出会い

私は内装業者さんが「オフィス環境を変えて業績を上げよう」という発想を持っていることに驚きました。(會田社長)

會田社長:
いただいたセミナー案内に、「オフィスを戦略的に創ることで業績アップを支援する」という言葉が書かれていたじゃないですか。こういう事を言ったら失礼ですが、私は内装業者さんが「オフィス環境を変えて業績を上げよう」という発想を持っていることに驚きましたし、心に引っかかるものがあったので参加をさせていただきました。

弊社河口:
弊社のセミナーに来ていただいた時のことは、よく覚えています。セミナーはいかがでしたか。




 
會田社長:
ええ、お話を聞いて「オフィスを移転することによって業績を上げよう」という翔栄クリエイトさんの考え方には共感しましたし、「コスト削減は、目的やグレードを妥協するのではなく、レイアウトによる壁面数の調整や、見える部分・見えない部分でのメリハリをつけた部材選定等、目的や完成度を妥協することなく実現させる。」、「浮いたコストはさらに良い環境つくりにも使う」という発想、またその実績を聞きノウハウを感じました。それが翔栄クリエイトさんをパートナーに決めた大きな理由ですね。

弊社河口:
ありがとうございます。

會田社長:
また、翔栄クリエイトさんのオフィスを見た時、「ああ、いいな」と思いましたしね(笑)。「こういう環境であれば心地よく仕事も出来るだろうな」という事を肌で感じました。

弊社河口:
今でも忘れませんが、セミナー終了後に會田社長は私にこういった話をされました。
 ・ オフィス環境を変えなければならない事。
 ・ その為には移転で賃料を下げ、その下がった費用でオフィスをつくる必要がある事。
その上で、「それでも協力してもらえませんか?」と仰られました。私はもうあの話にグッときたんですよ。もうこれは「絶対お役に立ちたい」と思いましたね(笑)。

【 3 】 まずは移転実現に向けたオフィス物件探し

1フロアで借りられて、さらに賃料が移転前より下がる物件を探す必要がありました。(會田社長)

會田社長:
まずは、社員の納得を得るために、移転前より賃料が下がる1フロア物件を探す必要がありました。1フロアにする意味は、これまで3フロアだったオフィスを1フロアにすることでコミュニケーションの活性化を図りたかったからです。

弊社河口:
本当に何物件も内覧にご同行いただきましたよね(笑)。でも結果、良い物件が見つかってよかったですよね。

會田社長:
ええ。このビルは広さも確保できていますし、賃料も下がっていますからいい物件を紹介いただきました。
また、翔栄クリエイトの仲介担当の方も非常に交渉力があって、最終的には賃料をさらに1割強も下げていただくことも出来ました。

【 4 】 移転プロジェクトの提案

「親会社から何とかOKが出ました。」というご連絡をいただいた時には、私も本当に嬉しかったです。(弊社河口)

弊社河口:
今日は過去の記憶を思い起こしていただくために、当時作成した資料を持ってきました。

會田社長:
いま話しながら 私もちょうど思い出していたところですよ(笑)。


( 弊社河口 )


弊社河口:
まずこちらは「移転により浮いた賃料の差額を内装費用に当てると、およそ何年間で回収できるのか」というコストシュミレーションの資料ですね。そしてこれは「移転前のオフィスの問題点が新しいオフィスでどのように改善されるか」という一覧表です。作成させていただいたこれらの資料でご説明いただきました。

會田社長:
いま読み返してみても一生懸命作成していた当時が思い出されますね(笑)。

弊社河口:
會田社長より、「全社員の納得を得ました。」というご連絡をいただいた時は、私も本当に嬉しかったです(笑)。

會田社長:
月々の賃料は下がることになっても、イニシャルコストはかかるわけです。先行投資をするにあたってのこうしたバックアップには感謝しています。「オフィス移転が必要だ。」という私の思いを実現できましたから。
【 5 】 オフィス移転プロジェクトの開始

皆が「魅力あるブロンドール」を再認識する。そんな空間にしたかったんです。(弊社河口)









 
弊社河口:
今回、私達がオフィスを手掛けさせていただく上で、最も大切にした事は、誰もが知る爆発的ブームを生み出してきた「ブロンドール」のブランド力、企画・デザイン力を、社内外にもう一度発信できる空間を創ることでした。會田社長の「さあ、もう1回ムーブメントをつくるぞ」という旗振りにオフィス空間が上手く乗っかって、皆が「魅力あるブロンドール」を再認識する。そんな空間にしたかったんです。

會田社長:
狙い通りになっていると思いますよ。先程も挙げました「ブロンドールの拡大は必ず出来る」という私のメッセージは皆感じてもらえているのではないかと思っています。

弊社河口:
そう言っていただけると本当に嬉しいです。
今回はショールームを持つオフィスをつくるにあたり、まず最初に「ワークスペースを充実させたプラン」と「ショールームを充実させたプラン」という敢えて極端なプランをご提示させていただきました。まず極端なパターンを見ることで実際に活用した際のそれぞれのメリット・デメリットを理解し、より目的の運用に即した最適なプランへとブラッシュアップしていくわけです。

會田社長:
私が事前に要望として挙げたポイントは、最初の案でどちらも反映されていましたし、仰るとおり実際に使用するイメージを描きながらブラッシュアップを重ねられましたから、「ブロンドールの命である商品をしっかりと魅せるショールームに注力すべき」という目的をより明確に再確認できましたし、結果いいオフィスが完成したんだと思います。
【 6 】 実際に完成し、半年経って感じる効果

「ブロンドールらしさ」と言いますか「私が働いているのはこういう会社なんだ」ということを改めて感じていると思います。(會田社長)




弊社河口:
実際、オープンから半年経ちましたが、ショールームは使ってみていかがですか。

會田社長:
ショールームには応接用テーブルを2箇所新設し、会議室もいまは独立した場所になりましたから、スタイリストさんをはじめお客様にじっくりと商品を選んでいただくことも、すぐにその場で商談を行うこともできるようになりました。社員からも「お茶も出せますし座ってお話が出来るようになったので、お客様をお迎えする態勢ができた。」という声が挙がっています。
…ああ、ちょうどスタイリストさんがいらっしゃいましたね。こういう感じで1日に何人もいらっしゃるんですよ(笑)。やはりスタイリストさんやお客様に気を使わせてしまう空間では本末転倒ですからね。

弊社河口:
スタイリストさんにとって心地よい空間であることが重要ですよね。

會田社長:
もちろんです。ブロンドールにとっては、スタイリストさんにご来社いただき商品に触れていただくことがとても大切ですから。加えて、人がたくさん出入りするところには情報もたくさん入ってきますし活性化します。そういった意味でもお客様をしっかりとお迎えし、「もう一度来たい」と足を運んでいただける環境が出来上がったのはとても良かったです。





 
弊社河口:
春にはこのショールームで秋冬物の新作発表会もされましたね。

會田社長:
ええ。移転前は受付が狭く、一度に何組ものお客様をお迎えできませんでしたが、いまは広い正面受付がありますし、さらにエレベーターホールも活用させていただけていますから、非常にいい接客・応対が出来るようになりました。

弊社河口:
それは良かったですね。

會田社長:
来社された皆様は移転前よりもショールームが広く感じられていたようです。実際は移転前と広さは変わっていないんですけどね。展示什器類もすべて移転前の物を転用していただきましたが、説明をしないと気付いていらっしゃいませんでした。本当に自然に溶け込んでいて空間と同じく新鮮味・フレッシュさを感じますし、コスト抑えて良いショウルームができましたからダブルの効果ですね。

弊社河口:
それは良かったです。ワークスペースはいかがですか。

會田社長:
快適に業務にあたっています。当初の目的であった「風通しを良くして社員同士のコミュニケーションを良くしたい」ということや、「現場で起こっていることを自分の肌で感じたい」ということも、一気に解消できたところは非常に大きいです。デザイナールームも、同じワークスペース内にいても、ガラス間仕切りによって集中した仕事ができる環境になっていると思います。

弊社河口:
ありがとうございます。普段、社内にいらっしゃらない店舗スタッフはどんな反応ですか?

會田社長:
東京・大阪にかなりの販売スタッフがいますが、月に1〜2回、直営店や百貨店の店長や販売スタッフが集まる機会があります。これまでは「会社に来ても居るところがない」という状況があったのですが、いまはゆっくりと話や打合せを行うことができ解消されました。そういった意味でも狙った効果が出てきたのかなと思っています。

弊社河口:
本当に良かったです。居場所がないと、どうしても用事が済むと早々に帰ってしまうようになりがちですよね。それが心地よい空間があることで、「もう少し居る」ようになり、より多くの現場の声を共有できるようになることに繋がると思います。

會田社長:
そう、そうなんですよね。

弊社河口:
販売スタッフの方のモチベーションにもいい影響があるといいのですが。

會田社長:
翔栄クリエイトさんも掲げているように、環境で人の意識やモラル・モチベーションは変わってくると思うんです。それなりの器に居たら、それが自分たちの行動や言動、意識を変え、「結果を出そう」「出したい」という気持ちになるじゃないですか。当社の販売スタッフは初めてこのオフィスを見たとき驚いていました。「ブロンドールらしさ」と言いますか「私が働いているのはこういう会社なんだ。」ということを改めて感じていると思います。
【 7 】 再び業界のムーブメントリーダーへ

世の中に認めていただけることは本当に嬉しいことです。(會田社長)

弊社河口:
昨年はタトゥーストッキングというものが流行りましたが、あれは御社の得意分野ですよね。「ルーズソックス」や「カラータイツ」のようにムーブメントをつくりましたね。



會田社長:
私たちはレッグウェアの中でもいわゆるシンプル・ベーシックなレッグウェアではなく、ファッションアイテムとしてデザイン性・オリジナリティの高い商品が強みなのですが、それが世の中に認めていただけることは本当に嬉しいことです。

弊社河口:
いま、こうしてショールームを見渡してみても、また新しいラインナップが増えていらっしゃいますね。流行のサイクルというのは早くなってきているのでしょうか。

會田社長:
そういう傾向はありますね。

弊社河口:
大変なお仕事ですよね。企画・デザイナーの方々はすごいプレッシャーと思います(笑)。消費者が「良いなあ」と思える商品を世の中に出る1年くらい前に生み出し続けなくてはいけないわけですから。

會田社長:
だから企画・デザインを行う社員たちは、毎シーズン本当に大変だと思いますよ(笑)。

弊社河口:
ちなみに業績の方はいかがですか?

會田社長:
着任以降、直営店でブランド発信力を強くすることに力を入れてきましたが、それが百貨店さんにもご評価をいただけるようになってきて、この春から弊社ブランドのコーナー化の話をいくつもいただけるようになりました。ブロンドール直営店のような「インショップ」展開させて頂けたり、この秋からはさらに複数の大手百貨店さんへのコーナー化や売り場拡大もございますし、大変嬉しく思っています。

弊社河口:
素晴らしいですね。今年の前半はアベノミクス効果によって高額商品の売れ行きが好調だったようですが、ブロンドール様にとっても追い風だったのでしょうか。

會田社長:
ええ、追い風には間違いありませんね。ただ過去の経験からも言えるのですが、車や美術品、高級時計やバッグといった嗜好性の強い商品は景気に対する反応がすぐに現れますが、私どもの取り扱う靴下であったり肌着といった生活用品に関しては、経済効果はおよそ半年から1年ほど遅れて現れてくるんですよ。

弊社河口:
なるほど、なるほど。

會田社長:
そういった意味で少しタイムラグがありますから、それがこの夏くらいから出始めてきていますし、売上も伸びています。

弊社河口:
色んな方面で追い風が吹いているようですね。来年もまたグググッっと業績を伸ばしてください(笑)。

會田社長:
いやいや、頑張ります(笑)。

弊社河口:
本日は誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

會田社長:
ええ、宜しくお願い致します。
■インタビューを終えて







 
會田社長、大変お忙しい中インタビューにご協力いただき、誠にありがとうございました。
このインタビューを通して、オフィス移転にかける思いや、お客様をお迎えする空間づくりへの思い、また會田社長のお人柄など、少しでも伝われば嬉しく思います。

流行語大賞にもなった「ルーズソックス」や「カラータイツ」、「タトゥーパンスト」といった、デザイン性・オリジナリティの高い商品を世に送り出し、流行を生み出してきたブロンドール様。その高い企画力とデザイン力で、これからも次々と新たなムーブメントを巻き起こしていかれること間違いなしです。

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